高血圧
高血圧症とは
高血圧の人は日本に4300万人いると推定される最も多い生活習慣病です。そのうち3100万人は140/90mmHg以上で管理不良と推定されています。
高血圧は自覚症状がなく経過しますが、放置すると脳心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクが高くなることが知られています。
高齢化社会を迎えるにあたり、健康寿命を延伸するため適切な血圧管理が必要とされています。
血圧の目標値は以下のとおりです(高血圧治療ガイドライン2019:日本高血圧学会)
高血圧の治療について
・生活習慣の改善・・まずは生活習慣を見直すことが大切です。
①食塩制限6g/未満
②野菜・果物の積極的摂取、飽和脂肪酸・コレステロールの摂取を控える
③適正体重の維持(BMI:体重Kg/身長m²<25)
④運動療法(軽強度の有酸素運動を毎日30分または1週間180分以上)
⑤節酒(ビール中瓶1本または日本酒1合または焼酎0.5合程度)
⑥禁煙
・降圧薬について
主要降圧薬の種類
①カルシウム拮抗薬②アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)③アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)④β(ベータ)遮断薬⑤α(アルファ)遮断薬⑥サイザイド系利尿薬
内服薬は患者さんの服薬内容、既往歴、腎機能などを考慮して選択します。
血圧を適切に管理するため、場合によっては2種類以上の降圧薬を必要とする場合もあります。
目標血圧を維持出来るよう、生活習慣と合わせてしっかりサポートしていきます。